2018年5月3日木曜日

ネパール Mero Sathi Project 2018 2月 報告書(1)HUNG WANLUN (上智大学 総合グローバル学部1年)「ネパールで学んだこと」

ネパールで学んだこと

上智大学1年
HUNG WANLUN
 
 今回のプロジェクトに参加する前に、ネパールについて私は、後発発展途上国、自然が豊かなところ、教育における男女格差が激しいというイメージしか持っていなかった。授業でネパールの社会と政治について、レポート書いたことはあるが、自分の目で現状を見なければ、どんなに参考資料を読んで書いても、違和感を感じるので、実際に現地に行って考察したいと思って、参加を決めた。これは今回のプロジェクトに参加する一番大きいな理由であった。
 2月14日から25日まで、飛行機の時間を除いて、私たちは10日間ネパールに滞在した。この報告書は私がネパールで生活していた時に感じたこと、学んだことについて書いたものである。
 「距離の近さ」
 ネパールの道を歩いたら、歩行者と車とバイクとの距離がとても近い。私の母国でも同じことがあるので、慣れていたが、日本人メンバーからすると、これは日本ではありえないことであるようだ。そして、人と人の間の距離も近かった。我々が村に行く途中で、5時間の渋滞に巻き込まれた。車を止めるたびに運転手、または乗客は必ず車から降りて交通状態を確認し、他の運転手さんと道路脇で情報交換をする。私は時々寝ていったが、目がさめると私たちのドライバーさんはいつも違う相手と喋っていた。また、離合をするときも「向こうの交通状況はどう?」みたいな感じて会話していた。よく考えると、ネパールの道路は信号がないし、GPSも普及してないから、こういう場面が見えるのではないかと考えられる。さらに、村での生活はもちろん、目が会う時は必ず暖かい微笑みを返してくれるし、ホームステイの家族メンバーたちともすぐ親しくなり、まるで昔から知っている友達のように仲良くなった。一緒にプロジェクトに参加していたネパールメンバーたちも初めて会った日から最終日まで、ずっと笑顔で、質問があったら必ず全力で調べて答えてくれる。
「ネパールメンバーから学んだこと」
 今回のネパールメンバーはとても明るくていつでも笑顔で接する。私たちはジープが壊れ、真っ暗なところに置かれて、ホテルに戻られないところだったことや8時間以上の渋滞など、様々なきびしい状況にあったが、彼らはいつもジープで歌ったり、ゲームをやったりしていた。一番印象に残っているのは、ある日のネパール語を当てるゲームに対して、彼らはとても真剣で答えを考え、わからなかったら、ゲーム終わった後は必ず他のメンバーにあの答えになった理由を聞く。つまり、ネパール人メンバーはいつも温かく我々を受け入れた。そして時間を無駄にすることはなく、とても真面目な学生であることがわかった。
 
「村でのリサーチ」
 私たちはマイダン村で二日間滞在した。三日間滞在する予定だったが、ストライキが起こって、二日目の昼頃にストライキが起こったと知らせがあり、すぐ出発しなければどこにも行けなくなると知らされ、早めに村から去ったが、マイダン村での活動は私にとって、大切な人生経験である。
 村の貧しい状況は着く前に知っていたので、村の人々は貧しくて過酷な状況で生活しているから、うつむいて暮らしていると思っていた。この村から一回も出たことないお年寄り、お金と生活状況における問題によって、進学できない学生、私と同じ年であるが子供二人を持っている若い女性。日本に留学することができ、生活の中において困ったことがない私にとって、彼らの人生はあまりにも想像できないことだった。しかし、実際私が目の当たりに知ったのは、村民たちはみんな明るくて楽しく生活していたということだ。私にとって彼らの人生には運命に服従するしかないというものであると考えていたが、実はそれだけではなかった。彼は過酷な生活に対し、明るく生きるという選択があった。


 リサーチ活動をしていた時、私は村民たちにネパールの政治ついて色々聞くつもりだったが、インタビューした五人の中で、字が読めないから今の政府のことはあまりわからないと答えた人が四人ということで、私は改めて「この村のリーダーは女性になる可能性はあるか」と「ネパールの首相は女性になることは可能なのか」を聞いた。すると全員がこの村のリーダー(チェアマン)だと難しいけど、ネパールの首相だったら可能性はもちろんあるよという結果だった。なかなか興味深い答えだと考えられる。ではなぜ村民たちは女性の能力を信じているが、男性優位の考え方が村に蔓延しているのか、今後の勉強を通
して原因を考えていきたい。
 最後に、私は今回のスタディーツアーで様々なことを学ぶことができた。一つは、先進国での今の生活は、当たり前ではないということである。もう一つは、今の自分が持っている価値観が偏っていたということである。この2つの事を意識することによって、様々な場面において自分とは異なる文化を受け入れることができると思う。それを今後の勉強だけではなく、私生活でも生かせるようにしていきたい。

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