2017年11月2日木曜日

ネパール Mero Sathi Project 2017 9月 報告書 (8) 鄧綺珊(東京経済大学経営学部2年)「ネパールの思い出」

  「ネパールの思い出」

東京経済大学経営学部2年
鄧 綺珊

   私たち関ゼミ生は、9月5日~17日の12日間海外研修でタイとネパールに訪問した。日本とは異なる文化を学べることに楽しみな気持ちでいっぱいだった。私は異文化、言語に興味を持っているのでこの海外研修はとてもいい経験になった。
  ネパールと聞いて、皆は何を思い浮かべるだろうか。このプログラムに参加する前の私の心の中では、マウント・エベレストとヒマラヤ、そして中国の左下にある世界中で最も貧乏な国ということだった。それ以外のイメージはあまりなかった。今年の四月からゼミ生全員がネパールについて色々調べたり、イベントを開催したり、ネパールでのパフォーマンスも練習したりしていた。最初の頃は不安しかなっかた。しかし、半年間このプログラムのため様々な準備に取り組み、さらに6月に開催されたOKバジ(垣見一雅氏:ネパール支援家)の講演会でネパールの情報をたくさん手に入れていく中で、実際のネパールは、実は自分が思うと少し違うとわかってきて、不安は次第に小さくなった。
ようやく、9月がやって来た。不安と期待を胸に私たちは旅を立った!
    初日はタイでの乗り継ぎ時間を利用してバンコクで、タイ人学生と交流した。その学生たちの日本語がとても上手だと感じた。初対面の人たちと最初は何を話せばいいのか不安だったが、日本になぜ興味を持ったのか、日本のアニメについてなど話していたら距離も縮まり会話が弾み良い時間を過ごせた。私は中国人である。日本人にとって、私自身もタイの学生たちと同じく外国人だから、交流するとき何年か前の自分の気持ちを思い出した。新しい言語を勉強したり他国の文化を触ったりするのは難しいが、他の国の文化やことばなどに興味を持ったから、日本に来た。だから、わたしはこのプログラムを参加した。
   翌日からは、ネパール人たちと12日間ずっと一緒に多文化交流。今年のゼミ生は、日本、マレーシア、中国、ベトナム、香港、フィリピンなど様々な国と文化が混合しており、英語のみならずネパール語、中国語など四言語が飛び交う不思議な空間であった。
   この研修で多くのことを学び、経験することができた。その中でも印象に残っていることが3つある。
   1つ目は、ネパールにいるときには、待つことが必要ということだ。例えば、カトマンズからパルパまでバスで12時間を掛かる予定なのに、渋滞に加えて公共交通機関を停止してしまうバンダのせいで18時間もかかった。もし日本であれば、私はどうするだろうか。多分電車が遅延したときのように、予約をキャンセルしたり、スケジュールを調整したりする。さらに相当にイライラする。しかしネパールでは、このようなことが日常茶飯事らしく、全く動かないバスの中でも「今をエンジョイすることに集中している」と感じた。18時間バスの移動中では、私たちもネパールメンバーと一緒になって話したり、いろんな国の歌を歌ったり、お互いに自分の言語を教えたりしたから、楽しくて時間経つが早かった。
 村に着いた時も責任者の人が不在で随分と待ったが、ネパールメンバーが名前を覚えるゲームをやり始め、全員参加して、ゲームを通してみんなのことをさらに知ることができた。私たちも日本や中国のゲームをみんなに教えて合い、待ち時間が素晴らしい交流の場に変わった。これらに経験を通じて私の考え方は少し変わった、「先のことなど誰にもわからないのだから、今のことをしっかりと考えて今やりたいことに集中する。今、この瞬間が楽しくて充実している方がいいに決まっている!」
   2つ目は、村滞在を通じて学んだこと。マイダン村とリンネラハ村に4泊5日間ホームステイをしていた。わたしのホームステイの家は他の誰よりも一番遠くて一番標高の高いところにあった。毎日家に帰るだけで疲れ果てて最初は落ち込んだ。しかし翌日家にでて歯を磨く時、目の前の景色は綺麗すぎて感動した。家が一番高いところにあると疲れるけど、他の人たちには見えない景色をたくさんがある!その時に思い出したのが、授業で学んだ「違う角度から物事を見ると違う答えや発想が出てくる」ということだ。村にいるとき、wifiやインターネットがないし、十分な電気や水でもなくて、とても不便だった。けれど、逆に考えると、インタネットがなく携帯でも遊べなかなったおかげで携帯依存症もなくなった。暇な時間は携帯いじるのではなく、自然と近くの人と交流することになった。この経験も「違う角度から物事を見るの重要性」に通じるものがある。おかげで、現地の人と交流して彼らの生活を感じる事、というこの旅の大事な課題にしっかりと取り組むことができた。

   3つ目に学んだのは、ネパール人の優しさについてである。ネパール学生メンバーとは研修中英語で交流し、たくさんのネパールの優しさについて知ることができた。特にマイダン村に到着した時、村の人に挨拶すると彼らは絶対笑顔でナマステ(こんにちは)と言ってくれる。日本では、知らない人に対して挨拶をしたら、恐らく不審がられてしまう可能性があるだろう。そのため、村の人々からは心から歓迎されていると感じた。村でホームステイをした時もネパールメンバーと日本メンバーの二人一組での宿泊に不安だったが、現地メンバーは皆、私たちを常に気遣ってくれ、何よりホストファミリーもたくさんご飯を出して歓待してくれ優しさを感じた。ネパールに行く前はネパールの人たちと仲良くなれるかどうか不安だったが、現地での人々と交流してみらみんな優しくて、いつでも助けてくれた。日本に戻ってきた今でも感謝な気持ちがいっぱいだ!
    ネパールで一番感じたことは、ネパール人のみんなの笑顔が素敵ということ。2週間の経験を通して、ネパールへのイメージははっきりわかった。それは貧しくても笑顔が絶えない家族ということ。日本と比べてネパールは確かに不便だが、ネパール人は充実した生活を送っている幸せな国だと感じた。幸せってなんだろう?彼らにとって、幸せは私たちよりもすぐそばにある物かもしれないと感じた。
     研修を通して、私は日本では得ることの多くの経験を積むことができた。この経験を無駄にせず、学んだことを意識してひとつでも多く身につけられるようにしたい。

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