オンラインプログラムに参加する価値はあるのか?言語が完璧に伝わらない外国人と一週間関わり、そこから学ぶことはあるのか?BJEPのような新しいプロジェクトについて疑問を持つ人は多いと思う。正直、私自身、あまり期待を感じていたわけではなかった。オーガナイザーのインスタグラムのストーリーでプロジェクトを見たこと、コロナで海外に行けないことがきっかけでプログラムに参加することを決めた。しかし、BJEPは想像を超える体験となった。私の経験をベースに、オンライン上のAAEEのプログラムに参加するメリットとデメリットについてシェアをしたい。
メリットとしては、
1.繋がりができること
BJEPはわずか一週間のプロジェクトである。参加者とは一日数時間しか関わることができない。しかし、短期集中型プロジェクト、参加者がプレッシャーと戦いながら同じ目標を持って進んでいくからこそ、仲は深まる。オンラインであったにも関わらず、友達やたくさんの思い出が出来た。様々なバックグラウンドをもった学生からインスピレーションも得られる。海外の参加者はもちろん、国内で他の大学に通っている学生とも知り合える。感動的な一週間だった。
2.短期間で協力する力が伸びること
時間が限られていて、多国籍なチームで活動するからこそチームワークは不可欠である。例えば、自分が前向きな姿勢を見せれば、グループの応答もよい。言語の壁があって当然だが、協力してみんなで乗り越えるしかない。プレッシャーに負けず、自分の役割はもちろん、チームメートをサポートしなければいけない状況があるのである。私のチームメートはもうタスクを終えたか、何が難しいと感じているか、と常に考えながら進んでいくようになった。
3.リーダーシップを発揮できること
インターナショナルだからこそ言語の壁がある。異なった考え方も、異なったペースもある。そして、たくさんの予想もつかない問題が起こる。その場合、リーダーが不可欠である。グループの人数も限られてるので、まずは自分がなってみるしか選択肢がない。そうすると、活動もスムーズになり、無駄なく目標に至る。私が属していたチームでは役割がはっきりしており、みんなの意見をできるだけ参考にしながら、プレゼンテーションを予定通りに行うことができた。
デメリット
1.時差やインターネットでの問題があること
東南アジアの国を主なターゲットにしているAAEEのプロジェクトでは時差もインターネットの問題もある。特に、プロジェクトの最中にバングラデシュ側に何度も停電があり、参加者と連絡が取れなくなったり、プレゼンテーションの準備が進まなかった。しかし、流れが思い通りに進まないからこそ成長できたのかもしれない。今まで向き合ったことのないような問題の解決策を探したり、目標を達成するためにみんなが納得できるプランを考えたりする必要があった。バングラデシュとオンラインのこの状況だったからこその問題の数々だった。しかし、適用性があれば人生での可能性も広がるということを学ぶきっかけとなった。
2.時間が短く、具体的な知識を得ることは難しい事
BJEPでは学生同士が貧困と教育について事前リサーチとディスカッションを通し知識を増やし、一週間でその成果を発表する。貧困と教育と言う大きな分野の中に細かいトピックが8個あり、それぞれ担当の学生に振り分けられ、担当がシェアした情報をベースにディスカッションのベースを作り上げていく。時間が限られているなかのにも関わらず、事前のリサーチでは代替な情報、話し合いでは個人の感想や体験と言ったアカデミックから離れた知識が主となってしまったことも多々あった。このプラグラムは、貧困と教育について知りたい人ではなく、他の学生の意見、もしくは自分の意見をシェアしたい人にお勧めだと考える。浅い知識しか持っていなかった私にとって、BJEPで得た情報が多すぎたこともあり、整理が追い付かなかったときがあった。もったいないと思う一方、短期集中型だからこそ限りがあって当然だとも思う。事前知識で入るのが前提で、プログラム中は主に力を合わせてプランを考えて、それぞれのアプローチを理解すると言った自分一人でできないような活動に価値があると考える。
総合的な感想
一言でいうと、忘れられない1週間になった。大学生になって初めての国際プログラム、人生で初めての東南アジアとの体験だった。大変なことはたくさんあったが、学びが多くあった。それはセッションのテーマ、教育と貧困とは全く異なったところである。例えば、違う環境で育った人の考え方、発展途上国と先進国の関係性、環境が人の性格に与える影響などだ。これらの学びは私がこのプログラムに参加する前に抱いていた期待をはるかに上回るものとなった。また、これからのBJEPの発展が楽しみだ。学生が主体で自由にプログラムの流れや雰囲気を変えれるような場なので、一回一回の参加者、それぞれのやる気、興味、バックグラウンドによって手ごたえが変化していくところが興味深い。BJEP2020は初めてだったにもかかわらず、参加者が全員プレゼンテーションまで進み、いいプログラムとなった。学び、繋がりや思い出の面では特に充実している一週間なので大学生活で参加してみると後悔はないだろう。
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