「交流を通して得られたもの」
上智大学総合グローバル学部2年
加藤さわね
私は国際交流が好きであったこと、大学に入り東南アジア地域に興味を持ったこと、さらに今回のテーマである「貧困と教育」についての学びを深めたいと思い、VJEP2018への参加を決めた。しかし、私にとってベトナムは未知の国であり、少し前の私はこの夏にベトナムに行くことになるなんて考えてもいなかった。社会主義国ということは知っていたが、現地の生活はどのようで、ベトナム人とはどんな人々なのか、全然想像することができなかった。しかし、そんな未知の国であったからこそ全てを自分の感じるままに見てこようと思い、期待を胸に渡航した。そして、2週間という短い期間であったが、多くのことを学び、経験した。全ては書ききれないし、自分の中でまだ整理しきれていないことも多くある。しかしこの旅を振り返ると、やはり私にとって一番大きかったものは2週間共に過ごした仲間から得たものであった。
チームビルディングから始まり、文化パフォーマンス、ベトナム語クラス、ホームステイなど、私たちは多くの活動を共にした。一日一日が過ぎるごとにベトナムメンバーとの絆と友情が深まっていくのを感じた。そして、一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、彼らは”何事にも全力で取り組める人たち”であると分かった。
最も印象に残っているのが「貧困と教育」に関する活動の彼らの取り組みである。私たちはディスカッションやプレゼンテーションを通し、日本とベトナムそれぞれの貧困・教育問題について考え、さらにビンフック州では貧困家庭へのインタビュー調査を行った。そこでのコミュニケーション能力といいプレゼンテーションスキルといい、彼らの能力の高さには終始驚かされていた。
また、ある日私はルームメイトと寝る前にベッドで語り合っていた。その時彼女は「私はベトナムを変えるんだ。これは大きな夢だけど、そのために今頑張っている」と言っていた。今まで国を変えるなんて1ミリたりとも考えたことがなかった私は、同じ年代でこんなことを考えている人がいるんだと非常に衝撃を受けた。彼女の熱い思いを聞き、なんとなくで大学に入学し、それに満足していた自分自身をとても未熟に感じた。
たったの2週間であったが、ベトナムの学生との交流を通して学んだこと、得たものはとても大きかった。自分の力不足を感じることもあったが、ベトナムの学生の何事にも本気で取り組む姿から多くの刺激をもらい、私ももっと前に進んでいこうという気持ちになれた。時には思いっきり楽しみ、時には真剣に語り合い、そして最後には涙を流し、2週間で築いた深い友情と絆は私にとってかけがえのないものとなった。
VJEP2018を成功に導いてくださった全ての方に感謝を伝えたい。本当にありがとうございました。
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