2017年10月12日木曜日

ベトナム VJEP 2017 報告書 (7) 新谷 稜(専修大学経済学部1年)「VJEP ベトナムプログラム 報告書」

VJEP 2017-ベトナムプロジェクト報告書 (7)

「VJEP ベトナムプログラム 報告書」
この報告書を読めば、あなたによって世界が少しだけ平和になります(新谷君による)。
専修大学経済学部
国際経済学科1年 新谷 稜

 はじめに、この報告書では「社会主義」という言葉が使われます。自分自身、社会主義について専門的に勉強しているわけではありませんので、読者の皆様を不快な気持ちにさせてしまう可能性があります。しかし、社会主義について、賛成反対が記載されているわけではありません。今回の自分が皆さんに伝えたい本質は、社会主義でも、ベトナムでもなく、世界がちょっとだけ平和になる方法を知ってもらうこと、です。それを踏まえて、この報告書の先に進んでくれると自分が心から喜びます。^—^ご理解とご協力宜しくお願いします。

 2017年9月29日現在、今の自分の行動軸になっているのは間違いなくベトナムでのとある出来事がきっかけです。そのとある出来事を話す前に、その経験を踏まえて自分が今後どうなりたいのか、そのために今何をやっているのか、を話させていただきます。簡単にいえば自己紹介です。もし、とある出来事を読みたい方は、自分の自己紹介は、この後用事があるときに声をかけてくる渋谷のキャッチの人をシカトするかのごとくすっ飛ばして、読んでくださって結構です。宜しくお願いします。

 ということで、自己紹介させていただきます。専修大学経済学部国際経済学科1年の新谷 稜(しんたに りょう)と申します。まだ大学に入ってから半年ですが、今現在の自分の行動軸を言語化したものと、それを叶えるためにヴィジョン(全然抽象的ですが)がありますので、この場を借りて発信させていただきます。
自己理念は、「相手の正義を尊重し合える社会を創る」です。なぜこのようなか考えになったかは、後々話します。それを叶えるためにヴィジョンとして、「過去のオリンピック跡地に、スポーツ施設、宿泊施設、カフェ、コワーキングスペース、をつけたスタジアムを作ること」です。そこで世界平和について触れるイベントや相手の気持ちを考えざるを得ないような施設を創りたいと思っています。さらにいえば、プロのスポーツ選手がそこのカフェやスポーツジムで働いている、なんていうのも面白いかなぁと思っています。まだまだ、女性が彼氏とデートに行く前にお化粧をするときくらい細かく、繊細に、ブラッシュアップが必要だと感じます。(自分女性になった経験がないので、正確にはわかりませんが)
 そのために、今何をやっているのかというと、学生団体の共同代表、無限島(無人島)の運営や、平昌オリンピックプロジェクトというものに、関わらせていただいています。
それらを、いちいち全て1から話していると時間が勿体無いので、省略させていただきます。
 知りたい方や、興味を持ってくれた方は、11月の12日にこのプログラムの報告会をJICA地球広場にて開催ことが確定しておりますので、そちらへの参加をお勧めいたします。

ということで、お待たせいたしました。自分がベトナムで何を感じ、なんか平和とか言っているが、今後具体的に何をどうしていきたいかを書いていこうと思います。
ベトナムで何を感じたか、それはとても簡単にいえば、紛争や対立、もっと身近なものに例えると、口喧嘩や噂話、それらが生まれる原因を突き止めました。はい。それは何か、もう最初に言っちゃいます。
「正義」の反対は「悪」ではなく、「正義」の反対は「もう一つの正義」が存在するということ。
 皆さんは、日頃の生活で自分の正義(自分にとっての幸せ、自分にとっての利益、自分にとって良い価値観)だけを考えてしまい、相手の正義(おそらく自分の主観とは違う、相手の価値観や守りたいもの)を理解せずに発言や行動してしまってはいませんか?
ベトナムは社会主義です。立場的に、社会のシステム的に、政府の人間や国の人間は一般民と比べて圧倒的に上の立場にあります。おそらく日本よりも理不尽という言葉が当たり前な国だという印象を受けました(あくまでも、私の主観です)。社会主義の国と聞いて最初に思い当たる国は、北朝鮮なのではないでしょうか?ベトナムと北朝鮮を比較すると、ベトナムは北朝鮮ほどしっかりとした教育を小学校などに導入していません。すると、どうなるのかというと、今回のプログラムに参加したベトナムメンバー10人は全員、政府に対して、社会主義というシステムについて、不満を持っていました。それと同時に、自分たち日本メンバーを心の底から羨ましく思っているような表情や言葉を使っていました。さらにそれと同時に、ベトナムに生まれた運命を本当の意味で感じているようでした。
 そんな政府に対してマイナスイメージが強いベトナムメンバーと政府の方々が、多少対立する場面がありました。ベトナムのオーガナイザーと政府の方が喧嘩する、みたいな。そこらへんも書いているとキリないので、省略させていただきます。自分自身は、ベトナムメンバーと一緒にいる時間の方が圧倒的に長かったし、ベトナムメンバーの意見を聞いていたので、ベトナムメンバーよりの物事の捉え方をしていました。色々ありすぎて、自分は政府の人のことが嫌いになっていました。
しかし、後々知ったことがありました。それは、政府の方々も社会主義というシステムがベトナム人の一部を苦しめていることを知っている、ということです。そのとき、もしもこのプログラムを政府の思う通りに動かすことができなかったら、政府の人の幸せが危ないのだと、そのとき肌で感じました。そうです。ちゃんとその人にも正義があったのです。その瞬間自分は自分自身のことがものすごく未熟に感じました。相手の正義を理解していないのにも関わらず、勝手にその人のことを嫌いになっている自分がそこにいることに対して。そこで感じたことが、争いや対立、口喧嘩や噂話は「正義」と「正義」の食い違いで生まれてしまう、ということです。自分自身のことを嫌いになると同時に、知らないって怖い、と感じました。
 一体、自分の身の周りに、日本に、地球上に、相手の正義を尊重した上で物事を発言したり、行動したりしている人は一体何人いるのだろうか、ものすごく怖くなったと同時に、これだ、と感じました。
この考え方(相手の正誤を尊重する)を世界中に発信することで、世界がいつか平和になるのではないかと。自分はこの仮説を、人生を通して表現し、検証していくつもりです。
しかし、日頃見るニュースや専門家の意見、実際に肌で感じたベトナムのリアル。どんなに偉い人たちでも解決できない、世界平和を実現するには超えなければならない大き過ぎる壁を、自分は超えることはできないと感じてしまいました。それと同時に、世界平和は実現できないと感じました。あまりにも、人間の力ではどうこうなる問題ではない。人間が作り出した問題なのにも関わらず。しかし、この経験は、自分の価値観を大きく変えました。

 世界を変えることはできない、それでも自分と関わる人をちょっとだけ幸せにすることはできるのではないだろうか?そうすることで、地球の中の日本という国の中に立っているたった少数の人間が変わる。これで、少しだけ世界が平和になっていると思います。それで良いのかなと思います。
今後自分がすることは、自分と関わる人の輪を広げること。より多くの人と自分が関わることで、より多くの人が少しだけ幸せになり、少しだけ世界が平和になる。
うん。これで良いと思います。だから、この報告書でもあえてこの話をしました。
この報告書を読んでくださった方々の中から、少しでも多くの方が「相手の正義を尊重できる人」になってくれることを祈っています。

 そしてさらにさらに、自分は望んでいることがあります。それは、この報告書を読んでくださった方々の中から、他人にこの価値観を広め、「相手の正義を尊重できる人」を世の中に排出する人が生まれること、です。最後に、自分が好きな言葉を書いて終わりにしようと思います。
「恩送り」ご存知ですか??この言葉。
とあるアメリカの小学校の総合の授業で、世界を平和にするにはどうしたらいいか、という議題に対してある男の子が唱えた、世界平和を叶える方法です。
簡単にいえば、恩返しではなく恩送り。良いことされたら、その人に恩を返すのではなく、同じことをあなたの身の回りの3人の人に恩をあげてください。その3人にも、同じようなことをさせてください。すると、良いことをしあう最高な社会が創れるよね、
という考え方です。

 自分は、これを検証してみたいのです。実際に自分が行動して見ることや発信すること、この報告書を書くことによって…。

 いかに多くの人と関わり、いかに多くの「相手の正義を尊重できる人」を世の中に排出することができるかが、自分の人生の価値だと思っています。

今後も発信し続けていきます。


 もしも、万が一、いや500万が一、みなさんが2000円札と出会うくらいの確率で、自分と一緒に世の中に良いものを作っていきたいと、少しでも感じてしまったかたがいらっしゃいましたら、11月の報告会か、Facebookで自分を追加してください。関わる人との関係は、強ければ強い方が良いので。フェイスブックで追加してくれると、心の底からニヤつきます。メッセージくれると、飛び跳ねて喜びます。本当に飛び跳ねます。なんなら、飛び跳ねている動画送ります。そのくらい、本気です。

 以上で、「世界がちょっとだけ平和になる方法」講座を終了したいと思います。
この報告書を読んだあなたが、あなたによって世界をちょっとだけ平和にしてくれることを心の底から願っています。

 読んでいただき、本当にありがとうございました。

写真は、大切なメンバーとの写真と
いろんな想いがこもってる、写真です。



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