2016年10月17日月曜日

ベトナムVJYE 2016 報告書(1) 畠山 涼介(東京経済大学経済学部2年) 「絶望から得たこと」

「絶望から得たこと」

東京経済大学経済学部2年
畠山 涼介
 
当初、私は93日から始まる2週間のベトナムの海外研修に参加する予定だった。しかし、ベトナム入国に必要なパスポートの有効期限が足りないことが、出発の3日前にわかった。授業中に関先生に再三確認するように伝えられていたので、自分のことが情けなくなった。このことをすぐさま先生に伝えた結果、ベトナムの大使館でビザを取得するよう助言をいただいた。
次の日、私はベトナム大使館へビザを発行してもらうために向かったが、大使館の職員からの説明を聞き、ビザを発行するのに2週間以上かかることがわかった。つまり、今回のべトム海外研修が参加できないことがこの時点で確定した。この時の私は頭が真っ白になり、30分ほど何も考えられなかったが、とりあえず、先生とゼミ生、親に報告した。
報告後、私は、自分の確認の甘さに腹が立つ思いと計画をしてくれたゼミ生やベトナムの学生、関先生、また支援してくれた両親などに迷惑をかけてしまったという思いの両方で心がいっぱいだった。だが、私はその日の夜にある結論に達した。それは開き直りである。いつまでも過去のことを引きずらず、今できることをやっていこうという開き直りだ。この開き直りによって、自分にはまず、何ができるのか、なにをすべきかを冷静に考えられるようになった。
結果、まず出発までの準備のサポートを積極的にやっていくことにした。自分の担当であるメディア系の仕事はもちろん、ゼミ生で揃えるTシャツ選びなどを積極的に協力した。今思うと、この時の私は、ゼミ生のためというよりも自己満足のためにやっていたのだろう。
出発当日、私はゼミ生のお見送りをするため、成田空港へ向かった。その時の写真がこれだ。

泣いている僕(右)慰めてくれた関先生(左)
 

実のところ、見送りをするのは少し抵抗があった。ゼミ生が私を軽蔑するのではないかという不安があったからだ。しかし、みんなに会ってみるとそんな不安は一気になくなった。いつも通り、楽しく会話をし、出発まで一緒に行動してくれ、ゼミ生のことを以前より好きになることができた。
この後僕は寂しく一人帰途についた(泣)
そこから私は、自己満足でサポートするのではなく、ゼミ生全員のためにサポートしていこうという気持ちに変わった。それから、お見送りをして、もう一ついいことがあった。関先生からのありがたいアドバイスである。メディア担当だから、みんながベトナムで撮ってきた映像を編集し、学内の賞を目指してみたら?という助言をいただき、私の中で目標ができた。学内の賞を目指すことだけでなく、ゼミ生の心の中に一生思い出に残るような映像、また他の人にもわかる、かつ頭から離れられないような映像を制作しようという目標が成り立った。
この目標が成り立つまで、たったの4日間しかなかったが、時間をたくさんかければ目標ができたり、考えが変わったりするとは断言できないことが今回わかった。自ら行動を起こすことによって、考えが変わるような出来事があったり、目標ができるような出来事や助言があったりするのだと気づいた。私はこのゼミに入ったことにより開き直ることを得ることができた。本来ならば、ベトナム研修に参加して開き直りとは違ったことを得るはずであり、すごく残念である。しかし、このゼミに入ったからこそ起こりうる出来事であり、私の人生の中で一番の絶望を味わうことができた。そのおかげで、これからの人生でも役に立つようなことが得られたと思う。


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